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IIJがL is Bに出資、法人向けメッセンジャー「direct」のプライベートクラウド版を開発へ

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)と株式会社L is B(エルイズビー)は27日、法人向けのメッセンジャーサービス事業において、資本・業務提携を行うと発表した。IIJでは5月1日付けで、第三者割当増資引受により、L is Bの発行済株式の10.2%にあたる3125株を取得する予定。

 L is Bが提供しているLINEライクな企業向けメッセンジャーサービス「direct」は、多くのコンシューマ向けサービスと同様の直感的な操作性はそのままに、ユーザー管理、独自のアクションスタンプ、ボットによる社内システム連携機能「daab SDK」など、企業向けに特化した機能を備えており、大手企業を中心に、プライベートクラウド上でdirectを利用したいというニーズが増えているという。

 IIJでは、こうしたニーズを受け、同社のクラウドサービス「IIJ GIO」のプライベートクラウド上で、顧客ごとに、よりセキュアな環境でdirectを提供することにより、両社のサービス拡販に向けた相乗効果が見込まれると判断。業務提携ならびにL is Bへの出資を行うことにした。

 今後IIJとL is Bでは、IIJ GIOで稼働するプライベートクラウド版directを開発し、2015年内を目処にβ版の提供を目指すとのこと。また正式サービスは、2015年度中の提供開始を見込む。

 あわせてIIJは、顧客の社内システムと連携させるボットの開発、およびIIJ GIOでセキュアなボット稼働環境の構築・運用も行うほか、directのSaaS版も代理店として販売する。

石井 一志