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富士通SW、教育現場のタブレット運用支援サービス「future瞬快」

 株式会社富士通システムズ・ウエスト(以下、富士通SW)は、小・中・高等学校向けにタブレット運用を支援するパッケージソフト「FUJITSU 文教ソリューション future瞬快」を5月15日から提供する予定。

 PC運用支援パッケージ「瞬快」で培った「教育用PCを安全・安心・快適に運用するノウハウ」や「活用調査から得た知見」を採り入れ、今後教育現場で大量導入が予想されるタブレットにも対応した運用支援パッケージ。

 端末にログオンした際に、事前に規定したデスクトップに統一できるため、タブレット環境を維持して、スムーズに授業を開始できる。授業の途中に先生の指示によるデスクトップ画面の一斉切り替えも可能だ。同じことは、調べ学習、課外授業、自宅持ち帰り時にも可能で、シーンに合わせた利用環境へ一斉に切り替えられる。

授業開始時のイメージ

 また、児童生徒のICTスキル・リテラシーに対応。通常のWindowsログオン画面に加え、低学年の児童が使えるように簡単なログオン手法(学年・組・名前をタッチ操作など)を用意する。また、モニタリング機能で授業中の児童生徒の状況を把握し、困っている児童生徒を遠隔操作でサポートすることも可能となる。

低学年向けログオンイメージ

 教職員のメンテナンス性を向上する機能として、Windows Updataのスケジュールを事前に設定し、無線LAN環境下でも負荷分散による自動更新が可能という。

 ICT活用による未来の学習環境をつくるため、総務省の「フューチャースクール推進事業」や、文科省の「学びのイノベーション事業」では、さまざまな学校で実証研究が行われた。その結果を基に多くの自治体がICT推進に取り組んでいる。

 しかし、教育現場でタブレットを活用するにあたり、デジタル教育コンテンツを充実するだけでなく、「授業を円滑に進めるために、先生・児童生徒が安全・安心・快適に利用できるシステム環境維持が必要である」「大量に導入されたタブレットのメンテナンスが負担である」といった課題への対応が求められているという。

 富士通SWはこれらの課題に対応する考えで、2016年末までに小・中・高等学校へ50万ライセンスの導入をめざす。

川島 弘之