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富士通、UNIXサーバー「SPARC M10」のエントリー・ミッドレンジモデルを強化

 富士通株式会社は7日、UNIXサーバー「SPARC M10-1」「SPARC M10-4」において、3.7GHz動作・8コアの新プロセッサ「SPARC64 X+(テンプラス)」を搭載し、全世界で提供開始すると発表した。

 「SPARC M10」は、富士通と米Oracleとの協業により開発され、2013年より全世界で市場投入されているUNIXサーバー。今回、UNIXサーバーのハイエンドモデル「SPARC M10-4S」と同水準の動作周波数のプロセッサを、エントリー/ミッドレンジモデル向けに富士通が開発・搭載して、CPUコアあたりの処理性能を従来に比べ約30%向上させた。これにより、基幹系システムにおけるビジネスデータのバッチ処理時間を短縮できるほか、情報系システムにおいても、SNS、センサー、モバイルデバイスなどからもたらされる多種多様なビッグデータ分析を高速化可能とした。

 富士通では、性能強化したモデルを含む全機種を、最新版ではクラウド基盤OpenStackに対応したOracle Solarisと組み合わせて、全世界で発売する考え。またOracleとは販売面だけでなく開発面でも連携しており、例えばOracle Databaseのオプション機能として、データ処理をメモリ内で行うOracle Database In-Memoryは、SPARC64 X+に実装したソフトウェア・オン・チップと連携し、高速な分析処理を実現するとしている。

石井 一志