ニュース

データハンドリングツール「RACCOON」新版、自動マッピング機能を強化

クラウドでの動作も確認

 株式会社データ・アプリケーション(以下、DAL)は25日、データハンドリングプラットフォーム「RACCOON(ラクーン)」の新版「同 V.1.3」を発表した。3月26日より販売開始する。

 RACCOONは、データ移行時に必要となる、データ変換を容易に実現するツール。異なるシステム間のデータ連携、システムマイグレーション、システムリプレース時などのデータ移行時に、フォーマット変換、文字コード変換、データ加工といったデータ変換を、ドラッグ&ドロップによるマッピングだけで行えるという。

RACCOONによるデータ移行イメージ

 新版では、自動マッピング機能を強化。新旧システムでデータのフィールド名称が異なる場合などに対応するため、従来のフィールド名称に加え、データ構造でも自動マッピングが可能になった。

 さらに、変換エンジン「RACCOON Transfer Engine」の常駐化機能を追加したことで起動時間が短縮されたほか、スレッド数の制御機能によって、複数の変換を行う場合にサーバーの容量を超えるスレッドが立ち上がることを防ぎ、システムリソースを保護する。

ドラッグ&ドロップ操作と自動マッピング

 また、SQL Server 2014やOracle Java 8(実行環境)に対応したほか、可変長フォーマット、UNISYS漢字(LETS-J)、データベースのUnicode文字列データ型(NCHAR、NVARCHAR、NTEXT、NVARCHAR2)などをサポート。Excelフォーマットのインプット機能強化(列方向の繰り返し)、アウトプット機能追加も行われた。

 加えて今回は、Amazon EC2とMicrosoft Azureのクラウド環境での稼働を確認している。

 価格(すべて税別)は従来バージョンと同じで、「Standard Edition」が300万円、商用利用不可の「Developer Edition」が200万円となるが、2016年3月末までは、トライアルキャンペーンとして、Standard Editionをキャンペーン価格200万円で提供する。

 また今回、クラウド移行時だけに利用するなど、期間を限定してソフトウェアが利用可能なタームライセンスが新たに導入された。こちらは月額12万5000円で、3カ月の最低利用期間が設定されている。

石井 一志