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クルマ情報誌「Goo」など展開のプロトコーポレーション、基幹業務システムをExadataで刷新

 日本オラクル株式会社とパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)は10日、株式会社プロトコーポレーションが、日本オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」(以下、Exadata)を導入し、このたび稼働開始したと発表した。

 クルマ情報誌「Goo(グー)」やクルマ・ポータルサイト「Goo-net(グーネット)」を展開するプロトコーポレーションでは、「Goo」や輸入車情報誌「GooWORLD」を利用する中古車販売店向けに、在庫管理システムを提供しており、そのデータベース基盤として、Oracle DatabaseとOracle Real Application Clusters(RAC)を2009年より運用してきた。

 しかし今回、同社のサービスを利用する中古車販売店の収益性向上、作業負荷の軽減を目的とした新販売管理サービス「MOTOR GATE」の提供開始に伴い、基幹システム用データベースの性能向上と信頼性向上を図るため、Exadataを導入したという。

 Oracle Exadataに基幹系のデータベースを集約することで、顧客情報の機密性保持などセキュリティ面での対策を一元化できたほか、バックアップなどの運用簡素化も実現。プロトコーポレーションが今後展開する各種サービスのシステムを、迅速に構築できるデータベース基盤を構築できたとのこと。また中古車販売店向けサービスでは、Exadataへの移行により、オンライン処理およびバッチ処理が最大5.3倍向上したとしている。

 なお、このプロジェクトでは、自らもExadataのユーザー企業でもあるパナソニックISが、自社のデータベース統合・運用実績と、それにより得られたノウハウに基づき、データベース統合を行ったとのことで、トラブルなく、導入から構築、稼働までを支援したとしている。

 またプロトコーポレーションは今回、日本オラクルのエンジニアドシステム向けサポートサービス「Oracle Platinum Services」も合わせて採用した。これは、日本オラクルの保守サポート「Oracle Premier Support」のオプションサービスで、リモートでの障害監視、迅速なサポート対応、およびパッチ適用サービスを追加コストなしで提供するもの。これにより、運用の安定性を確保したとのことだ。

石井 一志