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KDDI、欧州のハブとなる間接外気空調式データセンター、ロンドンで開業

 KDDI株式会社の欧州現地法人であるTELEHOUSE Europeが、最新の環境技術を導入した大規模データセンター「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two(以下、North Two)」を2016年第1四半期に開業する。

 North Twoは、ロンドンのTELEHOUSEドックランドキャンパスに位置し、高いエネルギー効率性の実現をコンセプトに、ロンドンの都市型データセンターとして初めて「間接外気空調システム」を導入する。

 ビル外壁に設置した設備から取り組む外気を用いて、空調設備の消費電力を削減。加えて、ラック間の廃棄通路を屋根やフタで覆い、ラックを冷却する冷気と聞きの排熱を物理的に分離する気流制御を行う。これらにより、空調設備の電力利用効率を大幅に改善し、PUE1.16(設計値)をめざすという。

 既設の4棟(North、East、West、Metro)と新設のNorth Twoを合わせた総床面積は約7万3000平方メートルとなり、ロンドンにおいて最大級のデータセンターとなる。また、North Twoには、英IX事業者である「LINX(London Internet Exchange)」を含め、合計532社の通信事業者・ISP・ASPが集積するなど、グローバルインターネットハブとして欧州における通信コミュニケーションの重要な役割を担うとのこと。

 KDDIグループは、欧米を中心に20年超の豊富な提供実績を有し、データセンターのトッププロバイダーとして認知される「TELEHOUSE」のノウハウを活かして、今後も高品質かつきめ細やかなグローバルサービスを提供するとしている。

川島 弘之