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IIJがMDMサービスを強化、日米で「MaaS360」をトライアル提供へ

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)と米IIJ Americaは25日、スマートデバイスを一括管理するクラウドサービス「IIJ Smart Mobile Managerサービス」を拡充すると発表した。アプリ配布などの機能を備えた「IIJ Smart Mobile Managerサービス/MaaS360」のトライアルを、日本および米国で4月1日より提供開始する。

 「IIJ Smart Mobile Managerサービス」は、企業で利用するiOSやAndroidのスマートデバイスをリモートで一括管理するクラウドサービス。遠隔操作による端末ロックやデータ消去により、モバイル端末の盗難・紛失時の情報漏えいを防止できるという。

 今回IIJでは、さらに顧客の利用環境や要望に応えるべく、端末管理やアプリ管理、セキュリティ管理機能を備え、管理画面の多言語化によりグローバル利用が可能な「IBM MaaS360」を採用。「IIJ Smart Mobile Managerサービス/MaaS360」として提供する。

 具体的には、リモートロックやデータ消去、端末の情報取得、機能制限など、従来のMDM(モバイルデバイス管理)に加え、住所やSSIDなどのロケーションによる動的なポリシー適用や、BYODのプライバシー(個人情報に対する情報収集を無効化)設定を実現。登録されているデバイスの状態を一目で把握できるダッシュボード「マイアラートセンター」により、さまざまなアクティビティに対してリアルタイム管理を行えるとした。

 このほか、端末に対するアプリ配布・削除の機能を搭載。AppleのVolume Purchase Program(VPP)の管理・配布にも対応するため、App Storeアプリの個別/一括での配信・回収を行えるとのこと。

 加えてこのサービスでは、端末内を「ビジネス領域」と「個人領域」に分離し、ビジネス領域から個人領域へのデータコピーを禁止する「セキュアAppコネクトオプション」も利用できる。ビジネス領域に配布するアプリは管理者側で制御でき、端末紛失時にはビジネス領域にあるアプリのみを選択して削除することが可能だ。

 なお、日本国内の正式サービス提供時の価格は30デバイス分の費用を含んで、月額1万円(税別)からを予定している。

石井 一志