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着脱式カメラとHMDでハンズフリーの現場作業を実現、日立が開発

 株式会社日立製作所(以下、日立)は24日、着脱式カメラ付きのヘッドマウントディスプレイ(HMD)と拡張現実(AR)を用いたハンズフリー型現場作業支援システムを開発。クラウド型機器保守・設備管理サービス「Doctor Cloud」のオプションとして、社会インフラ事業者向けに2015年7月(予定)から販売すると発表した

 着脱式カメラとHMDを一体化したウェアラブル端末を用いたハンズフリー型の現場作業支援システム。現場作業者が機器・設備に貼付したマーカーをカメラで読み込むと、AR技術による作業案内がHDM上に表示される。作業スタッフは目線を変えずに必要な情報を確認できるとともに、両手を使って作業できるので、現場作業の安全性・効率化が図れる。

 カメラは着脱式で小型、無線通信機能を備えるため、死角となりやすい機器・配管の裏側やすき間などの撮影もしやすくなる。また、高輝度のディスプレイを搭載するため、屋内外問わずに高い視認性を確保し、ヘルメットに約2~8時間の連続動作に対応するバッテリを装着しており、長時間の連続作業にも対応する。

 これらの作業内容は、これらの作業内容は「Doctor Cloud」に組み込まれた設備管理ソフトと連動し記録・管理できる仕組みだ。

システム構成

 日立は、スマート情報分野における製品・サービス群を「Intelligent Operations」として体系化しており、Doctor Cloudもその1つとして、グローバルに事業を拡大する方針。

川島 弘之