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JSOLとドコモ、収穫予測とセンサー技術で提携、農業経営を容易に

 株式会社JSOLと株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は23日、営農モデルの高度化に向けて提携すると発表した。

 JSOLが開発した農業生産者向け収穫予測モデル(記事)と、ドコモの提供する環境センサーネットワーク(プレスリリース)の連携を進める。

 これからの農業では、生産性や収益性を向上させるため、生産現場のデータを活用することが重要になってくる。一方、データを収集するための記録作業やセンサー導入コストが生産者の新たな負担となっており、営農技術の高度化の妨げになっている。また、気象庁などが公表しているオープンデータは生産者の負担軽減に有効だが、観測地点のエリアが広く解析精度に難があったという。

 これらの課題を改善するため、JSOLが全国4000カ所に設置されたドコモの環境センサーを活用したデータ収集を開始する。両社の連携で、より高精度な収穫期、収穫量の予測結果を返すことが可能に。農業経営者は需要変動に合わせた出荷計画や、収穫見通しに合わせた適切な人員配置がより効率的に行えるという。

 「収穫予測に基づく経営判断」が可能となるように取り組みを両社共同で行っていく考え。。

川島 弘之