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グレープシティ、ExcelライクなWebアプリ開発ツール「Forguncy」の上位版

外部データベースとの連携などが可能に

 グレープシティ株式会社は16日、Excel感覚でWebアプリを開発できるツール「Forguncy(フォーガンシー)」において、基幹システムとの連携機能を備えた上位版「Forguncy Pro」をラインアップすると発表した。

 Forguncyは、Excelの操作性を再現することで、Webアプリを簡単に開発できるソフトウェア。いわゆる“エクセル名人”をターゲットにした製品で、簡単なアプリケーションの内製化を実現するという。

 今回提供するForguncy Proでは、Forguncyのすべての機能に加え、外部データベースへの接続機能や、JavaScriptを使ったカスタマイズ機能を搭載しており、より幅広い業務アプリケーションの開発や、開発者による高度な開発にも対応できるとのこと。

 具体的には、まず、Forguncyの内部データベースのほかに、SQL ServerまたはOracle Databaseをデータソースとして利用できるようにした。この機能を使えば、稼働中の社内システムにあるデータを活用したい場合などに、Forguncy上で必要なデータの参照やデータの追加、更新が行えるようになる。

 また、Forguncyの内部テーブルと外部データベースのテーブルとの間にリレーションシップを設定し、テーブルを結合することが可能。新たなデータ項目をテーブルに追加したいといった場合でも、稼働中の社内システムのデータベースに変更を加えることなく対応できるとしている。

 一方のカスタマイズ機能は、JavaScriptを使って、Forguncyで作成したアプリケーションに、カスタムのクライアントスクリプトを組み込めるようにするもの。ボタンのクリックイベントやページロード時に、独自の機能を実装可能なため、例えば、あるボタンが押されるまでは入力項目を無効にしておきたい、といった要件にも対応できる。JavaScriptは、ページにJSファイルを組み込む方法と、ボタンなどのコマンドにスクリプトを記述する2つの方法が用意されているとのこと。

 さらに、Web APIを使えば、Forguncy内部のデータベースやリンクしている外部のデータベースにアクセスでき、JavaScriptで直接データの参照や更新といった処理も行える。
 なお今回は、Forguncy Proと、Forguncyのアップデート版(Update 1)の共通機能として、ワークフロー機能と、Forguncyデータベースやユーザーアカウントのバックアップ/復元機能なども追加されている。

石井 一志