ネットアップ、Microsoft Azureとストレージを連携させるクラウドソリューション

　ネットアップ株式会社は26日、同社のストレージ製品とMicrosoft Azureとを連携させるハイブリッドクラウドソリューション「NetApp Private Storage（NPS） for Microsoft Azure」を、国内で提供すると発表した。日本国内のネットアップのパートナー、ならびにMicrosoft Azure ExpressRouteに対応したコロケーションサービス事業者から順次提供開始される予定。

　「NPS for Microsoft Azure」は、専用線サービスであるMicrosoft Azure ExpressRoute（以下、ExpressRoute）に対応したコロケーション施設に自社のNetAppストレージを設置し、ExpressRouteの専用回線でMicrosoft Azureと連携させるソリューション。データはNetAppストレージ内にとどめつつパブリッククラウドのリソースを活用できるため、セキュリティを保ちながらもクラウドの柔軟性やコストといったメリットを生かせるという。

　具体的には、SQL Server、Oracle、SAPなどの企業ワークロード向けにNetAppストレージが提供する高速性、信頼性、可用性はそのまま利用でき、NetAppストレージを通じてデータのコントロールを維持可能。はMicrosoft Azure上のデータを管理しながらも、Microsoft Azure上で自社インフラと同水準のパフォーマンスを実現できるとした。

　セキュリティ面では、データの永続性を担保する機能のSnapLockや、NetAppのデータ暗号化機能など、各種のコンプライアンス機能を活用し、ストレージに関連する企業ごとのデータ管理要件に対応できる。

　また、ディザスタリカバリ（DR）の検証やフェイルオーバー時のみMicrosoft Azure上に展開するなど、単一リージョン、または複数リージョンにわたるコスト効率の高いDR環境の構築を行えるとのこと。

　管理についても、Microsoft System CenterとNetApp PowerShellツールキットにより、プライベートクラウドとMicrosoft Azureに接続されたストレージ間のデータ管理、移動が可能になる。

　なお、提供を予定しているパートナーは以下の通り（会社名50音順）・
・株式会社ISIDアドバンストアウトソーシング
・株式会社インターネットイニシアティブ
・エクイニクス・ジャパン株式会社
・KVH株式会社
・株式会社JSOL
・株式会社 TOKAIコミュニケーションズ
・日本マイクロソフト株式会社
・株式会社ビットアイル