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ネットアップとクニエ、ハイブリッドクラウドソリューション「NetApp Private Storage for AWS」を国内提供

 ネットアップ株式会社と株式会社クニエは23日、ハイブリッドクラウドインフラを構築するソリューション「NetApp Private Storage for Amazon Web Services(AWS)」を、国内で提供開始すると発表した。

 「NetApp Private Storage for AWS」は、AWS Direct Connectを通じてAWSと直結するデータセンターにネットアップのFASストレージ(NetApp Private Storage)を設置し、そのストレージを介してAWSのクラウド環境と接続することで、AWSのクラウドサービスをシームレスに利用できるようにするサービスである。

 これを用いると、ユーザーは自社内に配置されたネットアップのストレージからNetApp Private Storageにデータを複製し、AWS Direct Connectを通じてAWSのクラウドサービスを活用できるようになる。

 例えば、ネットアップのストレージが備える筐体間ミラー機能を利用することで、自社データセンターとAWSのデータセンター間をつないだDR環境をシンプルに実現可能。運用管理の大部分を自動化できるため、管理負荷を軽減できるという。

 また、Amazon Elastic MapReduceを利用したビッグデータ分析を行う場合、ネットアップのストレージ環境にあるデータを、NetApp Private Storageを通じてAWSに接続することで、業界標準のHadoop環境をスモールスタートかつセキュアに実現するとした。

 なおネットアップとクニエでは、AWS Direct Connectが利用できるエクイニクスのInternational Business Exchange(IBX)データセンターで、2013年5月からNetApp Private Storage for AWSの共同検証作業を進めており、今回、災害復旧(DR)、開発・テスト向け環境、マルチティア・バックアップ、ビッグデータの解析など、さまざまな用途での運用検証が完了したことを受け、日本でのサービス展開を開始するとしている。

石井 一志