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NetApp、Microsoft Azureと連携するストレージソリューション

 米NetAppは15日(米国時間)、ITインフラをMicrosoft Azureへ拡張するためのソリューション「NetApp Private Storage for Microsoft Azure」(以下、NetApp Private Storage)を発表した。「FlexPod with Microsoft Private Cloud」など、Microsoftのクラウドソリューションに向けたNetApp製品群をベースにしており、北米では、一部パートナーを通じて同日から提供開始する。また、欧州とアジアでは近々の提供を予定するとのこと。

 「NetApp Private Storage」は、顧客のITインフラをMicrosoft Azureに拡張し、シームレスなハイブリッドクラウド環境を構築するためのソリューション。「NetApp Private Storage」とMicrosoft Azureの連携により、ピーク時にワークロードを柔軟に拡張できるMicrosoft Azureの柔軟性とコストメリットを兼ね備えた、専用の企業向けストレージ環境を提供するという。

 連携にあたっては、企業のオンプレミス/コロケーション環境とMicrosoft Azureを接続するプライベートネットワーク「ExpressRoute」を活用。コロケーション施設に配置されたNetApp Private Storageを通じて、ユーザー企業はMicrosoft Azureへ直接接続できるので、安全・高速・低遅延の接続性を実現する。

 また、データの永続性を担保する機能であるSnapLockやデータ暗号化機能など、NetApp製品が持つコンプライアンス機能を活用できることから、企業ごとのデータ管理要件にも対応。System CenterとNetApp PowerShellツールキットにより、プライベートクラウドとMicrosoft Azureに接続されたPrivate Storage間のデータ管理、移動が可能になるとした。

 加えて、ディザスタリカバリ(DR)の検証やフェイルオーバー時のみMicrosoft Azure上に展開するといった、単一リージョンまたは複数リージョンにわたる、コスト効率の高いDR環境の構築も行えるとのことだ。

石井 一志