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東芝、IoT事業強化で社内カンパニー組織再編、「モノ+こと」事業を加速へ

 東芝株式会社は22日、IoT(モノのインターネット)を活用した事業推進を加速するため、4月1日付で、グループ内に分散しているICTソリューション関連部門を、社内カンパニーであるクラウド&ソリューション社に統合すると発表した。

 IoTを活用した新サービス・ソリューションでは、クラウドコンピューティングや大量の情報を高速に処理するビッグデータといったソフトウェア技術が不可欠となる。今回の統合により、グループ内のICTにかかわる人材を集結し、ビッグデータ解析技術や予測・制御技術など、各事業グループ(電力・社会インフラ、コミュニティ・ソリューション、ヘルスケア、電子デバイス、ライフスタイル)の持つ知見やノウハウを融合し、IoT共通基盤を開発する。この基盤上で「モノ」をネットワークでつなぎ、統合的に監視・分析・制御する新たなIoTサービス・ソリューションを創出。「モノ」の持つ情報を活用した「モノ+こと」ビジネスへの転換を加速させる考えだ。

 今回の組織再編では、コーポレート部門の情報システム部、ソフトウェア技術センターとシステムインテグレーション事業を行う東芝ソリューションの一部事業をクラウド&ソリューション社に統合し、東芝グループ向けに情報システムサービスを提供している東芝インフォメーションシステムズをクラウド&ソリューション社傘下とする。

 これらの施策を通じて、安心・安全・快適な社会である「Human Smart Community」の実現に向け、「エネルギー」「ヘルスケア」「ストレージ」分野の製品・サービスを中心に、時代に適合した新たな価値の創造をめざすとしている。

川島 弘之