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SCSKがアバイアと提携、クラウド型音声基盤サービス「PrimeTiaas Suite」を提供

 日本アバイア株式会社は7日、UC(ユニファイド・コミュニケーション)やコンタクトセンターなど、従来はオンプレミス型で提供されていた機能を、パートナー企業(CSP:クラウドサービスプロバイダー)を通じ、ホステッド型パブリッククラウドサービスとして提供する戦略を発表した。また、その第1弾として、SCSKとクラウドパートナー契約を締結。SCSKは、音声基盤サービス「PrimeTiaas(プライムティアーズ)」を進化させた「PrimeTiaas Suite」を、1月より提供開始する。

 アバイアのホステッド型パブリッククラウドサービスでは、アプライアンス型ではない、純粋な仮想化ソフトによるクラウド環境を実現可能としており、従量課金による新しいビジネスモデルを提供できるほか、オンプレミスと全く同じ機能をユーザー企業へ提供可能という。

 一方のSCSKはもともと、コールセンター市場向けのアバイア製品やソリューションのノウハウを持つほか、コンタクトセンター向けアプリケーション開発実績を豊富に保有しているが、高まるクラウド需要を背景に、日本アバイアのホステッド型パブリッククラウドサービスの評価を実施。その結果、顧客の需要に対して柔軟に対応できる「より進化した音声基盤」を提供できると判断し、日本アバイアとの契約に至ったとのこと。

 今回、SCSKが提供開始する「PrimeTiaas Suite」は、「PrimeTiaas」では一体化されていた「システムサービス」と「運用サービス」を切り離しており、必要なサービスとオプションを自由に選択できるのが特徴。また、月額固定の定額課金プランに加え、同時ログイン数で課金する従量課金プランが用意されている。

 加えて、SCSKが提供する設定マニュアルや検証環境(Sandbox)を利用し、コールセンターの各種設定をユーザー企業自身が行える点もメリット。さらに、SCSKの専門SEを講師とした有償トレーニングを受講すれば、自社内にPBX運用のスペシャリストを育成することも可能とした。

石井 一志