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ミズノ、需要予測や在庫最適化に「QlikView」を採用

 ミズノ株式会社が情報分析プラットフォームとしてインメモリBIツール「QlikView」を採用。同製品を取り扱う株式会社アシストが4日、発表した。

 1906年創業のミズノは、野球、水泳をはじめとするあらゆる種目において、スポーツブランドの伝統と技術を生かした優れた機能性と洗練されたデザインを実現したウェアやグッズを展開している。

 従来、POSデータなどの販売実績の分析に別のBIツールを利用していたが、見たい情報をすぐに参照できないといった課題を抱えていた。また、在庫管理や販売予実管理にはOfficeツールを利用していたが、人手不足もあって手間がかかっていたという。

 そこでQlikViewを導入。過去の販売実績だけでなく季節変動も反映した需要予測や、販売と在庫の相関から需要を予測し、欠品発生前に在庫を店舗間で移動させて品揃えを充実させるなど、在庫オペレーションの最適化に活用している。

 また、ECサイト分析で求められていた販売時点ごとの売上金額や在庫数などを瞬時に表示するために活用するほか、ダイレクトメール(DM)の企画の際に、複数の条件を重ね合わせてターゲットを絞り込みながらシミュレーションを繰り返し、レスポンス率の高い効果的なプロモーションに役立てる考えだ。

 現在は、東京と大阪の両本社において営業やマーケティング部門の50名が活用中。量販店の営業分析やECサイトの購買分析から、業務改善アクションにつなげている。今後は販売計画や生産計画にも活用を展開し、タブレットでの利用なども検討するとしている。

川島 弘之