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滋賀・草津市、全小中学校にタブレット3200台と協働学習の仕組みを導入

 パイオニアVC株式会社は25日、滋賀県草津市内の全小中学校に導入された3200台のタブレット端末を授業で活用する仕組みとして、教員と児童生徒の間でデータを相互にやり取りできるビジュアルコラボレーションサービス「xSync」を提供したと発表した。

 同市では、小中学校の全教室に電子黒板を設置するなど教育ICTに力を入れている。2014年9月(2学期)からは3200台のタブレットを導入。市内の全小中学校にてタブレットを活用した「一斉学習」「個別学習」「協働学習」を推進し、思考力・判断力・表現力などの学力向上をめざしている。

 併せて、PCでもタブレットでも授業が行える環境を整えるため、xSyncを採用。xSyncはWeb会議を手がけるブイキューブの子会社が提供する教育用プラットフォームの総称で、教室にある電子黒板や学習用端末などをリアルタイムに連携させて協働学習を支援する製品。

タブレットを使った授業風景

 同市の橋川市長によると、「2学期から授業でタブレットを活用するようになってまだ2カ月あまりしか経っていないが、子供たちの学習への興味・関心・意欲が確実に高まった。人前で発表するのが苦手だった子が、タブレットに自分の考えを書くのがうれしくて積極的になった例もある」とのことで、xSyncを組み合わせることで、タブレットが授業に効果的に盛り込まれていくことに期待するとしている。

川島 弘之