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インテック、秘密分散型ストレージサービスを提供
スカパーJSATの「S*Plex3」事業を譲受
(2014/11/21 12:24)
株式会社インテックは20日、スカパーJSAT株式会社のクラウドストレージサービス「S*Plex3クラウド・ストレージサービス(以下、S*Plex3)」事業を譲受し、広域仮想クラウドサービス「EINS WAVE」のサービスとして提供開始すると発表した。
S*Plex3は、衛星放送・通信サービスで使われている基礎技術「消失訂正符号」を応用して開発された秘密分散型ストレージサービス。保存するデータを暗号化するとともに、細かな断片に分割し意味のない文字列にする。データを盗み見られても元の形すら類推できないため、高セキュリティ(Security)を実現できる。
さらに分割されたデータ断片は専用網を通じて、全国7カ所のデータセンターに均一に分散して保存。分割する前に付与される「消失訂正符号」により、7カ所のうち2カ所分に相当するデータが完全に失われても、残りのデータの符号を計算することで元のデータを復元できる高い対災害性(Survivability))を備える。
また、各ノードが自律的に状態を管理し、ディスク障害時には保存されているデータを別のディスクに自動退避させたり、各ディスク間のデータ保持量を自律的に均等化するなど「自律強調機構」を備え、将来的な拡張も少ない負荷で対応できる拡張性(Scalability)を備える。
これら高セキュリティ(Security)、高対災害性(Survivability)、拡張性(Scalability)という「3つのS」を実現したのが特長という。
インテックはスカパーJSATから同事業を譲り受け、EINS WAVEに組み込み、高セキュリティのクラウド・ストレージサービスとして提供する。
さらに、高度なセキュリティと対災害性をより手軽に利用できるよう、NASを利用した接続サービスも提供する。同社で認定したNASを導入することで、顧客の既存環境にほとんど手を加えることなくスムーズにS*Plex3を利用できる。NAS上のフォルダにデータを保存するだけという簡単な操作なので、ネットワークの専門家がいない小規模企業や病院、個人事務所などでも現実的な利用が可能という。