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服飾雑貨店でRFIDを使った新しい買い物体験、ビームスが実証実験

 株式会社ビームスは18日、「ビーミング ライフストア(B:MING LIFE STORE)」のららぽーとTOKYO-BAY店(千葉県船橋市)にて、RFIDを活用した新たな顧客体験を提供する実証実験を開始した。富士通グループが技術支援を担当する。

 「ビーミング ライフストア(B:MING LIFE STORE)」は、幅広い世代に向けたショップとしてメンズ・ウィメンズ・キッズ・ベビーまでさまざまな服飾雑貨を提供する店舗。

 実証実験では、RFIDリーダーを組み込んだ木に見立てたハンガーポールに、タブレットをはめ込んだ鳥の巣箱を取り付け、“服の止まり木”をイメージした什器を店舗に設置。一方、商品にはRFIDタグが取り付けられており、顧客が興味を持った服をハンガーポールに掛けると、RFIDリーダーに情報が読み取られ、その商品が展開しているカラーやサイズ、特長、在庫情報、コーディネート例などがタブレット画面上に表示される。

店内に設置しているRFID活用什器

 服をハンガーポールにかけるという自然な動作で、一連の仕組みが完結するため、買い物の利便性を高め、顧客と商品との新しい出会い方を演出するとしている。また、どの商品情報が何回閲覧されたかといったログを取得することで、人気の高い商品や実際にどれだけ購入されたかといった実績も把握できるという。

 これにより、今後の商品開発や店舗内レイアウトなどのマーケティングに活用できると見込むほか、将来的にはECサイトとの連携など、さらなる顧客サービスの向上に向けた取り組みにもつなげたい考え。

 実証期間は11月18日~12月19日。対象商品は「ビーミング ライフストア(B:MING LIFE STORE)」ららぽーとTOKYO-BAY店のキッズアイテム。

 なお、同システムはコンセプト立案からサービス具現化、システムデザインまで、富士通デザインが担当。アプリ開発は富士通システムズーイースト、RFIDリーダー・アンテナ開発は富士通フロンテックが担当し、企画から開発まで富士通グループがトータルに提供している。

川島 弘之