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富士通SSL、企業の業務に適したBRMS導入を支援するソリューション

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は4日、「BRMS(Business Rule Management System)導入支援ソリューション」を12月1日より提供すると発表した。BRMSで実績を持つブレイズ・コンサルティング株式会社と連携し、提案から導入、運用サポートまでをトータルに支援するという。

 BRMSは、ビジネスルールをアプリケーションから切り離して一括管理するシステム。ビジネスルールを文章形式や表形式で記述できるため、ITの専門スキルがなくてもルール編集を簡単に行える特徴を持つ。また、1つのルールを複数のアプリケーションで共有したり、新規システムに再利用したりすることも可能で、複雑な契約条項を扱う保険・金融業界ではBRMSの導入が進んでおり、新規契約申込時の査定など、さまざまなシーンで活用されているとのこと。

 今回のソリューションでは、ユーザー企業がBRMSを導入するための支援をトータルに実施する。また、複数のソリューションからユーザーが業務に最適なものを選択できるよう、米Progress Softwareの「Progress Corticon」(国内総代理店:株式会社アシスト)と米Sparkling Logicの「Sparkling Logic SMARTS」(国内総代理店:ブレイズ・コンサルティング株式会社)の取り扱いを開始した。

 例えば、「業務担当者が直接編集したい」「ルール間の整合性をツールによりチェックしたい」といったニーズに対してはProgress Corticonを、「実行結果から新しいビジネスルールを分析・抽出したい」というニーズに対してはSparkling Logic SMARTSを薦めるという。

Progress Corticonの画面イメージ
Sparkling Logic SMARTSの画面イメージ

 具体的なサービスメニューとしては、業務におけるシステム化対象ルールの抽出と設計作業の支援を行う「設計コンサル」、BRMSツールに関する環境設計とツールの導入作業を実施する「環境設計構築サービス」、BRMSに関連したアプリケーションの開発を行う「関連アプリケーション開発」などを用意する。

 製品ライセンスの価格は、Progress Corticonが950万4000円(税込)から、Sparkling Logic SMARTSが1209万6000円(税込)から。別途、設計コンサル費用、設計構築支援費用、保守費用が必要になる。なお富士通SSLでは、保険業や金融業をはじめ、さまざまな業界に向けて販売を進め、2年間で2億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志