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NTTスマートコネクト、VMware NSXを利用した新サービスをβ提供へ

ハイブリッドクラウドの統合管理サービスなど

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)は4日、「ハイブリッドクラウド接続サービス(仮称)」「スマートスケーリングサービス(仮称)」の両サービスを、2015年2月1日よりβサービスとして提供開始すると発表した。期間は同年3月31日まで。

 今回の新サービスのうち「ハイブリッドクラウド接続サービス(仮称)」は、オンプレミス環境とクラウド環境をシームレスに接続するサービス。ユーザー環境に「VMware NSX」を用いた仮想ルータを提供し、両環境を1つのシステムとして、コントロールパネルから統合管理を行えるようにするという。

 ユーザーのネットワーク環境を変更することなく導入できるほか、利用プロトコルにも制限がないのが特徴で、オンプレミスとパブリッククラウドが混在することで複雑になりがちなシステムを、効率的に統合管理できるとのこと。

 一方の「スマートスケーリングサービス(仮称)」は、ユーザーの利用形態にあわせ、システムリソースの自動拡張・縮退を行えるサービス。CPU負荷やアクセス数などの情報に基づき、仮想サーバーや仮想ロードバランサーを生成し、動的に配置してくれる。

 システム拡張にあたっては、NTTスマートコネクトがストリーミング配信事業で培ったノウハウを生かした、独自のロジックを提供するほか、ユーザーカスタマイズでの設定も簡単に行えるとした。

 さらに、オートスケールで生成される仮想サーバーのそれぞれに、VMware NSXの分散ファイアウォールを適用すてマイクロセグメンテーション化し、負荷を高める原因となる、仮想サーバーへの不要な通信を遮断可能としている。

 なおNTTスマートコネクトではこれまで、「スマートコネクト VPS」を通じて、企業向け仮想サーバーの提供を行ってきたが、これらの新サービス提供により、多様化するニーズに応えていきたい考え。今回のβサービス提供は、それを実現するにあたって、サービスの機能性や利便性をSI事業者に評価してもらい、商用化に向けた最終確認を行うことが目的。SI事業者はβサービス期間中に、各種の技術的な確認や、運用性についての確認を実施できるとしている。

石井 一志