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アライドテレシス、次世代FW機能を搭載したUTMアプライアンス

2015年第1四半期に提供開始予定

 アライドテレシス株式会社は14日、デジタルアーツ、プロセラネットワークス(以下、プロセラ)、米Emerging Threats Pro(以下、Emerging Threats)と協業し、次世代ファイアウォール機能を搭載したUTM(統合脅威管理)兼VPNルータ「CentreCOM AR3050S/AR4050S」を開発したと発表した。2015年第1四半期に提供する予定。

 AR3050S/AR4050Sは、全ポートがGigabit Ethernet(GbE)に対応したUTMアプライアンス。アプリケーション・アクセラレーション、パケットプロセッシングや暗号化などのエンジンを搭載した高速MPUを採用しており、高いパフォーマンスを実現したという。またOSは、スイッチ製品「xシリーズ」と共通のモジュラー型OS「AlliedWare Plus」を搭載しており、シングルポイント障害が与える影響を最小限にとどめ、システム全体の可用性/保守性を向上させることが可能とした。

 最大の特徴は、デジタルアーツのURLフィルタリングデータベース、プロセラのDPIアプリケーション識別エンジン、Emerging ThreatsのIDS/IPSデータベースによる次世代ファイアウォール機能を搭載する点。URLフィルタリングでは、92種類のカテゴリに分類された最新データベースを利用でき、Webアクセスの詳細な制御に対応する。またDPIにより、Webアプリケーションを含む、ネットワークを流れるトラフィックをリアルタイムに識別・可視化し、分析とポリシーコントロールを行うための解析情報を提供するとのこと。

 このほかセキュリティ機能としては、ウイルス対策や迷惑メール(スパム)対策、IPレピュテーションなどを搭載する。一方VPN機能は、IPsec、L2TPv3、EtherIPなどを用いたサイト間VPNのほか、Windows、iOS、Android、UNIXなどのマルチプラットフォームからリモートアクセスVPNを行うことが可能だ。

石井 一志