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日立、「TWX-21」Web EDIサービスでグローバル対応機能を強化

 株式会社日立製作所(日立)は17日、SaaS型のビジネスメディアサービス「TWX-21」において、グローバル対応機能を強化すると発表した。Web EDIサービスである「TWX-21 Web-EDI Globalサービス」を拡充し、企業の中国や東南アジアを中心とした海外拠点における調達業務への適用を拡大する。

 従来のWeb-EDI Globalサービスでは、グローバルな生産・調達管理のための基幹システムを現地に持つバイヤー企業(発注側)を対象に、その基幹システムから「TWX-21」環境へ接続し、見積もり登録や購買登録、進ちょく確認、納期調整などを行う仕組みを提供してきた。

 今回、これらの見積もり登録や購買登録、進ちょく確認、納期調整を、「TWX-21」のサービスとして日本語・英語・中国語のポータル画面で行える「購買・物流機能」を追加。基幹システムを持たないバイヤー企業や拠点でも、インターネット経由で利用できるようになったという。

 新たに提供するポータル画面では、納期遅延などの問題種別ごとにアラートを表示し、確認すべきプロセスを絞り込めるほか、設計変更による調達品の数量変更があった場合などには、社内管理部署や生産拠点、サプライヤー、物流会社といった関係者全体に対応を促せる機能も備えている。

 また購買・物流機能では、調達にかかわる物流会社向けにも、サプライヤー企業の出荷に対して集荷登録や集荷リストの印刷などを行える、ポータル画面を提供する。従来はサプライヤー企業が、物流会社に対し個別に確認した上で行っていた購入物の搬送完了を示す集荷登録などを、物流会社がポータル画面から直接かつタイムリーに行えるため、物流プロセスの効率化を図れるとしている。

 なお、Web-EDI Globalサービスでは、従来と同様、Web画面の多言語対応(日本語・英語・中国語)のほか、グローバルヘルプデスク(日本語・英語・中国語・タイ語)による、バイヤー企業およびサプライヤー企業の双方からの問い合わせに対応する。また海外の通信環境が不安定な地域でも、オプションで高速インターネット環境を提供するので、快適な利用が可能とした。

石井 一志