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ユニアデックス、Amazon S3を利用した「クラウドバックアップ最適化ソリューション」

リバーベッドのゲートウェイを利用してデータ転送を効率化

 ユニアデックス株式会社は8日、Amazon Web Services(AWS)のクラウドストレージサービスであるAmazon S3と、リバーベッドのクラウドストレージゲートウェイ「Riverbed SteelStore」を組み合わせた「クラウドバックアップ最適化ソリューション」を発表した。同日より提供を開始する。

 「クラウドバックアップ最適化ソリューション」は、アプライアンスを用いてクラウドストレージとのデータ転送を最適化し、高速かつ高信頼のバックアップ環境を提供するソリューション。Amazon S3を利用することで、オンプレミス環境にストレージを設置する場合に比べて容量単価を安価に抑えられ、バックアップコストを削減できるという。

 また、SteelStoreのデータ重複排除技術により、クラウドストレージに格納するデータ容量を1/10~1/30に縮小できるため、データ転送に必要な回線帯域を効率的に利用できるほか、バックアップの所要時間を短縮可能な点もメリット。

 さらに、256ビットのAES暗号化技術を用いてSteelStoreからAmazon S3にデータを保管することで、セキュリティを確保した。Amazon S3へ転送中のデータもSSL v3を用いて暗号化するため、データのセキュリティが向上する。

 一方、リストア時にはSteelStoreに格納されたキャッシュからデータを読み出せるので、直近のバックアップデータを高速に復元でき、クラウド環境からの読み出しデータは最小限に抑制されるので、リストアにかかる時間とコストを最小化するとのこと。

「クラウドバックアップ最適化ソリューション」概要図

 なお災害が発生して企業側のデータが破損した場合には、AWS上にサービスとして用意されている「バーチャル版 SteelStore」を使用して、AWSへデータを復旧する仕組みも備えており、AWSのクラウド環境をDR(ディザスタリカバリ)サイトとして利用することができる。

AWS上での事業継続

 価格は、最小構成で200万円(税別)から。ユニアデックスでは、「クラウドバックアップ最適化ソリューション」に関連するハードウェア、ソフトウェア、サービス全体で、今後3年間に10億円の販売を計画してている。

石井 一志