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富士通SSL、企業・学校の「共創」を体系的に支援する製品群

「Webコア Innovation Suite」を年内発売

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は、グループワークを体系的に支援する商品群「Webコア Innovation Suite」を12月に発売する予定。企業や学校の「協調」を支援するという。

 富士通SSLでは、「現在先進的な企業においてイノベーションを活性化するための空間デザインや環境整備が進んでいるものの、イノベーションや共創を目的としたグループワークを効率的かつ体系的に支援するICT活用はほとんど存在しない。教育現場でもフューチャースクールやアクティブ・ラーニングなどの取り組みが行われているが、タブレットや電子黒板の活用にとどまっており、教育メソッドをベースに授業を体系的に支援するには至っていない」と問題提起。

 それらの潜在的なニーズに対し、企業や学校におけるイノベーションや授業スタイルの体系的支援を目的としたのが、「Webコア Innovation Suite」だと説明する。

 製品構成としては、実績のあるメソッドを体系的に組み込み「共創・学習」の進行をナビゲーションする「プロセステンプレート群」、アナログツールとシームレスに連携する共創・学習の進行を効果的にサポートする「ICTツール群」、共創・学習の記録・再現・分析を可能とする「共創基盤」の3機能が提供される。

 「プロセステンプレート群」では、新規ビジネス・新商品創出のための「デザイン思考
」、既存ビジネス・商品改良のための商品企画手法「Neo P7(新・商品企画7つ道具)」、ワークスタイル変革や協業学習の効果的な実践のための「デザイン思考」「各種アクティブ・ラーニング・メソッド」といったメソッドを体系的に組み込んでいる。

 「ICTツール群」では、共創・学習を効果的に進めるため、INPUT(発散)フェーズにおける「アイデア発想支援ツール」「付せん紙・カード情報取り込みツール」「写真取り込み分類ツール」、TRANSFORM(収束)フェーズにおける「ブレインストーミング支援ツール」など、OUTPUT(発表/評価)フェーズにおける「発表支援ツール」「投票・評価・投稿支援ツール」などのツール群を提供する。

 「共創基盤」では、ツール群で使用した各種情報(付せん・写真・投票)やグループワークのスナップショット(画像)などを時間軸や任意の評価軸、キーワードで動的に整理・分類する基盤を提供。グループで大量の情報をビジュアルに共有し、前回の振り返り、議論の進ちょく経過、任意のキーワードによる分類などで新たな気づきを見いだせるという。

川島 弘之