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バラクーダ、アプリを識別可能なSMB向け次世代ファイアウォール

 バラクーダネットワークスジャパン株式会社(バラクーダ)は10日、中堅・中小企業(SMB)向けに設計された次世代ファイアウォール「Barracuda Firewall」を発表した。価格は、初年度保守費用を含めて31万5000円(税別)から。

 「Barracuda Firewall」は、ネットワークファイアウォールやVPNといった機能以外に、QoS、IPS、アプリケーションコントロールなどの機能を備えた次世代ファイアウォール。ファイアウォールを管理するITの専任スタッフがいない組織向けに設計されており、クラウドリソースを活用することによって、従来のセキュリティゲートウェイやファイアウォールを超える機能性を提供するという。

 管理面では、Webブラウザまたはアプリケーションを使用して、場所を問わずBarracuda Firewallの実装、構成、管理を行うことが可能。シンプルでカスタマイズが可能なユーザーインターフェイスによって動的なポリシーを定義でき、1200以上のブラウザ/非ブラウザベースのアプリケーションに対応したアプリケーションコントロール機能を、安価に導入できるとしている。

 具体的には、アプリケーション、アプリケーションカテゴリ、ロケーション、日時をもとに、ユーザーごと、グループごとの利用許可ポリシーを設定可能。特定のユーザーまたはグループに対して好ましくないアプリケーションをブロックしたり、許可するトラフィックをコントロールしたり、帯域幅を確保してビジネスクリティカルなアプリケーションの処理速度を向上させたり、といった制御を行える。さらに、SSL暗号化されたアプリケーショントラフィックの検査や、Facebookチャット、Skypeビデオといった、特定のサブアプリケーションの許可/ブロックも行えるとした。

 ラインアップは、性能にあわせて5種類が用意された。エントリーの「X100」では、ファイアウォールスループットが800Mbps、VPNスループットが100Mbps、IPSスループットが100Mbps。もっとも高性能の「X600」では、ファイアウォールスループットが5Gbps、VPNスループットが700Mbps、IPSスループットが2Gbpsとなっている。

石井 一志