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Fusion-io、ioDrive2後継のPCIeフラッシュストレージを発売
(2014/7/8 12:52)
フュージョンアイオー株式会社(Fusion-io)は8日、PCI Express(PCIe)接続のフラッシュメモリプラットフォーム「ioMemory PX600」「ioMemory SX300」の両製品を発表した。従来の「ioDrive2」ならびに「ioScale」の後継にあたる製品で、「SONICシリーズ」の名称で展開される。販売は同日より開始された。
「PX600」「SX300」は、PCIeフラッシュストレージの第3世代となる製品。最新プロセスのNANDフラッシュメモリと、性能を最大限に引き出すためのソフトウェアを組み合わせており、従来製品の2倍のパフォーマンスと2倍の容量を実現したという。
このうち「PX600」はパフォーマンスを重視するモデルで、最大5.2TBの容量を備えつつ、最大性能でも、リード時で2.7GB/秒の帯域幅と33万IOPS(4kランダム)、ライト時で2.2GB/秒の帯域幅と37万5000IOPS(4kランダム)という高い数字を提供できる。同社では、データベースやサーバー仮想化、VDI、読み書き混合のワークロードなどを主な用途として挙げた。
一方の「SX300」は、スケール(容量)を重視したモデル。最大容量は6.4TBと大きいが、最大性能は、リード時で2.6GB/秒の帯域幅と21万5000IOPS(4kランダム)、ライト時で1.2GB/秒の帯域幅と30万IOPS(4kランダム)となり、読み込み中心のワークロードに最適とのこと。Fusion-ioでは、サービスプロバイダやクラウド事業者、ビッグデータなどを主な用途として挙げている。
なお、日本法人カントリーマネージャーの江尾浩昌氏は、「ここ4年で400社に対し、1万枚を超える累計出荷をしているが、ここ半年の伸びが急激で、1カ月に1500枚を超える時期も出てきた。新製品の投入により、2015年度(2015年6月期)までに累計1万5000枚の出荷を目指す」との目標を述べた。
販売については、パートナービジネスをさらに加速させる考えで、OEMベンダーやサーバーベンダーとの協業を進めるのに加え、リセラーなどに対する認定プログラムも整備を進める。さらに、クラウド事業者向けのプログラムも引き続き進め、多くの事業者で採用されるべく活動を行っていくとした。