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札幌ドーム、「uniConnect」でスマホ内線化、BYODも促進

 エス・アンド・アイ株式会社(S&I)は2日、株式会社札幌ドームにスマホ内線化ソリューション「uniConnect」を導入したと発表した。NECネッツエスアイがIP-PBX「NEC UNIVERGE SV9500」と連携した電話システムとして納入。これにより、固定電話、iPhone、Android端末による電話の内線化が実現した。

 札幌ドームは、4万人の動員が可能な大規模イベント施設の運営会社として1998年に設立。来場する顧客、選手やアーティストなどの出演者、イベント主催者など関係するすべての人が満足するサービスを提供することをモットーに、約30万平方メートルもの広大な敷地内で働く社員の業務効率向上を目指している。

 その一環として、老朽化したPBXのリプレースと併せて、社員がどこにいてもスマホで電話を受けられる環境としてスマホ内線化を検討。同時にBYOD(私物端末の業務利用)も実現したいと考えた。

 これらの要望を満たすためにNECネッツエスアイが選んだのが「uniConnect 3」であり、uniConnectの販売代理店であるオムロンフィールドエンジニアリング(OFE)の協力の下、UNIVERGE SV9500と連携したスマホ内線化ソリューションが構築された。

 当初は固定電話・PCソフトフォン350台、モバイル端末75台の規模で利用を開始する。

札幌ドームにおけるUNIVERGEとuniConnect 3の連携図

 uniConnectは、iPhoneやAndroidなどのスマホに企業の電話番号を持たせたダイヤラーアプリと企業内に設置する専用システムを連携させるもので、通信キャリアと契約する携帯番号のほかに会社の固定電話をスマホで利用できる。会社の固定電話にかかってきた電話をいつでもスマホで受けることが可能となり、スマホ標準搭載のダイヤラーとuniConnectを使い分けることで、通信費の分計も容易に行える。

川島 弘之