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日本ラッド、対サイバー攻撃アラートサービスを提供

NICTが開発した「ダイダロス」を活用

 日本ラッド株式会社は25日、株式会社クルウィットと販売代理店契約を締結し、対サイバー攻撃アラートサービス「SiteVisor」の販売を開始した。

 SiteVisorは、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が開発したシステム「DAEDALUS(ダイダロス)」をクルウィットが商用化したもの。インターネット上で到達可能かつ未使用のIPアドレス空間「ダークネット」を活用し、サイバー攻撃を検知する。

 ダークネットには、通常のインターネット利用においては通信が発生しないのだが、実際はマルウェアなどによる不正活動により大量の通信が発生する。こうしてダークネットに届く通信を観測することで、不正活動を把握するという仕組みだ。

 日本ラッドは、特に企業・組織のプライベートエリアにダークネットセンサーを設置し、組織内部の不正通信を監視する「SiteVisor Private」の販売に力を入れる。

 同社では、同じくNICTが開発したネットワークトラフィック可視化システム「NIRVANA(ニルバーナ)を商用化し、「NIRVANA Rapps」としてすでに販売している。今回、SiteVisorにNIRVANA Rappsを連動させることで、SiteVisorでは対応していない“ダークネット通信の可視化”サービスの提供も始めるとしている。

川島 弘之