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レノボ、日本IBMのx86サーバー事業を継承する子会社を日本に設立

 レノボ・ジャパン株式会社は23日、日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)のx86サーバー事業を継承する子会社「レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社(以下、レノボ・エンタープライズ)」を日本に設立したと発表した。

 米IBMは1月23日、中国Lenovoにx86サーバー事業を売却することを発表している。日本での新会社は、主要各国における規制当局の承認およびx86サーバー事業の承継手続きが完了した後、日本IBMのx86サーバービジネスを承継し、サーバーとサービス、エンタープライズソリューションを提供していく。

 新会社の代表取締役には、Lenovoのバイスプレジテントでレノボ・ジャパンおよびNECパーソナルコンピュータ株式会社の社長を務めるロードリック・ラピン氏が就任。ラピン氏は、「現在のIBMのユーザー様をはじめ、日本のエンタープライズのお客様に対し、IBM x86サーバー製品、サービスを提供する体制を整えております。新会社の設立は私どもの日本のエンタープライズ市場およびお客様に対するコミットメントの証です。IBMからのスムーズな業務引き継ぎと、ThinkPadに代表される定評ある製品群とのワンストップショッピングの提供を実現していきます。当社はまた、IBMとの密な協力関係を維持し、業界トップレベルのx86サーバー製品のサポートと保守サービス、サーバーソリューションを共に提供していきます」とコメントしている。

 このほか、取締役にはレノボ・ジャパン株式会社執行役員専務の瀧口昭彦氏、執行役員にはLenovoエグセクティブバイスプレジデントおよびエンタープライズビジネスグループゼネラルマネージャのジェリー・スミス氏が就任予定。さらに承継手続完了後、日本の現IBM x86サーバー担当部門より役員を迎え入れる予定。

 また、新会社には検証センターを開設し、ユーザー企業やビジネスパートナーにx86サーバーと関連したシステムやソリューションを検証する施設を提供。この施設をはじめ、これまで通りx86サーバー製品のユーザーやパートナーの課題を解決するためのテクニカルなリソースを提供していくとしている。

三柳 英樹