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データ統合ツール「Talend」と商用版Hadoop「Cloudera」が連携

 Talend株式会社は11日、米Clouderaとの協業を発表した。Talendのデータ統合ツールが、商用Hadoopの最新版「Cloudera Enterprise 5」の認定を取得した。

 Talendのデータ統合ツールは、さまざまなデータソースにまたがるデータ統合・連携、品質管理、マスタデータ管理、エンタープライズサービスバス、データ変換用ETL(抽出、変換、ロード)からなる製品。多種多様なデータソースをClouderaのようなビッグデータプラットフォームをはじめとしたさまざまな環境へデータを統合できる。

 認定製品となったのは、オープンソースのデータ統合ツール「Talend Open Studio for Big Data」、商用版「Talend Enterprise Big Data」、ならびにソリューションパッケージ「Talend Platform for Big Data」の3製品。特徴は、500種類以上の接続コンポーネントを持ち、豊富なデータソースに対応する点で、「特にClouderaのようなビッグデータプラットフォームへの対応が早いのが強み」(同社)という。

 Cloudera Enterpriseは、Apache Hadoopにシステム管理ツール「Cloudera Manager」、データ管理ツール「Cloudera Navigator」、テクニカルサポートなどを付加した商用ディストリビューション。両社製品の統合により、Cloudera Enterprise 5上でETLやデータクレンジングなどを高速に行える。また、TalendツールはHadoop上でネイティブに動作し、シンプルなGUI上で統合コード(実行ジョブ)を生成し、これをCloudera Enterprise上で稼働させられるため、センサーやスマートメーターなどが生成する膨大なデータでも、リアルタイムに統合処理できるようになるという。

 今回、Talendツールは「Cloudera Certified Technology」プログラムにおいて、Hadoopと統合するためのAPIをサポートし、Clouderaの開発ガイドラインに則していることがテストにより確認され、認定となった。

川島 弘之