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ソフォス、Mac対応を強化したデータ暗号化ツール新版

MDM製品ではUTMとの連携に対応

SafeGuard Enterprise 6.1の管理インターフェイス

 ソフォス株式会社は9日、クライアントPC向けデータ/ディスク暗号化ソフトの新版「SafeGuard Enterprise 6.1」と、モバイルデバイス管理(MDM)ソフトの新版「Sophos Mobile Control 4.0」を発表した。両製品とも、同日より出荷を開始する。

 「SafeGuard Enterprise 6.1」は、PCのディスク、USBメモリなどのリムーバブルメディア、社内ネットワークの共有ファイル、クラウドストレージ上のファイルなどを暗号化するソフト。Windows版では、以前からこれらの環境すべてに対応していたが、ディスクの暗号化のみ対応していたMac版も、リムーバブルメディア、共有ファイル、クラウドストレージ上のファイルまで暗号化の対象を拡張した。

 また、OSに標準搭載されている暗号化エンジンも、SafeGuard Enterpriseでの一元管理が可能になった。WindowsのBitLockerおよびMacのFileVault 2で暗号化されたPCが対象となる。

 一方の「Sophos Mobile Control」は、企業で利用するスマートフォンやタブレットなどを一元管理するMDM製品。会社配布や私物利用のモバイルデバイスを登録し、Exchange Serverへのアクセス管理、盗難・紛失デバイスの管理、アプリケーションの管理、デバイスの棚卸しなどを行える。

 今回の新版では、ソフォスのUTM(統合脅威管理)アプライアンスとの連携機能を強化した。これにより、ポリシーに違反するなど、コンプライアンスを順守していないデバイスは、ソフォスのUTMの管理下にあるアクセスポイント(Sophos AP)への接続やソフォスのUTMと接続するリモートアクセスVPNへの接続が自動的に拒否される。なお、CiscoWi-Fi環境、VPN環境やCheck PointのVPN環境でSophos Mobile Controlを利用する場合でも、同様の機能が提供されるとのこと。

 さらに今回は、Androidデバイス向けにWebフィルタリング機能を、iOS向けにモバイルコンテンツ管理(MCM)機能をそれぞれ追加した。

 ライセンスは、「SafeGuard Enterprise 6.1」の場合、年単位利用のサブスクリプションライセンス(サポート含む)と、永続利用のパーペチュアルライセンス(サポート別)の2通りで提供され、どちらについても用途に応じたライセンスを購入する。例えばディスク暗号化機能は、サブスクリプションライセンスが1ユーザーあたり年額3160円(税別、10ユーザー利用時)、パーペチュアルライセンスが1デバイスあたり9420円(税別、10デバイス利用時)となる。

 「Sophos Mobile Control 4.0」は、ユーザーを基本としたサブスクリプションライセンスで提供され、オンプレミス版とSaaS版を選択できる。1ユーザーあたりの価格は、スタンダード版ライセンスでは年額5060円(税別、10ユーザー利用時)、SaaS版では年額5640円(税別)。

石井 一志