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日本IBM、「SuccessFactors」などSAPのクラウド型業務アプリを提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は19日、SAPジャパン株式会社のクラウド型人事ソリューション「SuccessFactors」とクラウド型ERPソリューション「SAP Business ByDesign」の両サービスを、4月より提供開始したと発表した。いずれも、サブスクリプション形式による年間契約での提供となる。

 「SuccessFactors」は、採用・配置・能力開発・評価・処遇といったタレントマネジメント機能が特徴の人事ソリューション。グローバルでの人材管理など、トータルな人事管理機能をクラウドサービスとして提供している。一方の「SAP Business ByDesign」は、中規模企業を対象としたERPサービスで、サービス・プロジェクト、会計、販売、ロジスティクス、購買、マーケティング、生産管理、人事、サプライチェーンマネジメントなど、さまざまな分野を統合的に提供している。

 IBMとSAPは、SAPのオンプレミス型製品のライセンスと関連サービスを提供してきたが、2013年9月にSAPクラウド型ソリューションの再販契約を本社間で締結。このたび、日本でも日本IBM経由でソリューション提供を開始したため、顧客は自社の環境に応じてオンプレミス/クラウドの選択が可能になった。

 なお日本IBMは、「SuccessFactors」や「SAP Business ByDesign」のソリューション提供に加え、コンサルティングサービスも提供。年4回のアップグレードやモジュール追加に対応するためのアプリケーション保守サービス(一部有料)を用意し、安定稼働を支援するとした。また、こうした体制を支えるため、グローバルでの数百名規模のコンサルタントに加え、日本でも専任組織を立ち上げたという。

石井 一志