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日本HP、監査機能を備えたアーカイブ製品などソフト3種
企業の情報統治を支援
(2014/4/8 14:10)
日本HPは8日、企業のコンプライアンス徹底とリスク管理を支援するインフォメーションガバナンス(情報統治)製品を拡張し、新たに3種類のソフトウェアを発表した。4月より販売する。
新製品は、日本市場に初投入となるデータアーカイブ製品「HP Consolidated Archive 8」、クライアントPCバックアップ製品「HP Connected Backup 8」、イメージングOCR製品「HP TeleForm 10」。
企業の情報統治のためには、データの「作成」「伝達」「活用・保管」「保存」「廃棄・アーカイブ」から成るインフォメーションライフサイクル(ILC)管理を実現する必要があるという。日本HPは、このILCに「IDOL」というインデックス・検索エンジンを基に、旧Autonomyの数多くの製品をラインアップしている。新製品もそれらの一環だ。
HP Consolidated Archive 8は、国内初投入のアーカイブ・監査製品。メールやファイルなどの非構造化データをアーカイブし、全文検索を可能とする。Exchange、Notes、ファイルなど400以上のソースレポジトリに対応する。
また、あらかじめキーワードなどを設定しておき、それを含んだメールは直接社外へ出さず、検疫エリアでレビューを行ったり、人の目では分からないメールの関連性をひもづけてレポートしたりといった監査機能が特長となる。
監査機能は、全文検索をベースに事後的にメールの調査・保全を行うリアクティブなものと、作成したポリシーに沿ったメールの自動チェック、問題メールの監査担当者によるチェック、チェック進ちょくのレポートといったプロアクティブなものと、両方をサポートしている。価格は1000ユーザーで400万円ほど。
同製品はILCのうち「廃棄・アーカイブ」に該当する。残り2製品は「作成」に関わるものだ。これらはすでに日本市場に提供済みの製品で、機能を拡張した新版という位置づけ。
HP TeleForm 10は、高精度OCR機能による文書のデータ化を支援する。オートノミー他製品との連携により、ドキュメントの分類も自動化。コンテンツを管理・保管する「HP Records Manager 8」とも連携する。また、メインパートナーのハンモックが独自に開発したソフトウェアと連携させることで、日本語の認識を飛躍的に高められるという。価格は個別見積もり。目安として数百万円からとのこと。
HP Connected Backup 8は、企業内のPCデータを保護する製品。ユーザーセルフ型のバックアップが可能で、エクスプローラ風のGUIから全体もしくはファイル単位でバックアップ/リストアが行える。重複排除、差分バックアップ、データ圧縮機能も搭載。バックアップされたデータにスマートデバイスからアクセスすることも可能という。
また、事故・事件などで特定の個人のバックアップデータを調査する場合、現場保全のようにデータをホールドする機能も備える。価格は1ユーザーで1万5000円ほど。
新版の投入に併せ、「PCバックアップ環境構築サービス」も提供する。規模や要件に合わせたPCバックアップ環境を迅速に提供し、シングル構成をはじめ、ミラー化構成、クラスタ構成まで対応する。