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日本HP、企業の情報統治を支援する「Autonomy」4製品を投入

 日本HPは21日、企業の情報統治(インフォメーション・ガバナンス)を支援する「Autonomy」関連4製品を発表した。構造化・非構造化データを含む膨大な企業内データの保護・ライフサイクル管理(LCM)・活用を包括的に支援するという。

 投入するのは、日本市場に初投入となるデータ管理ソフト「HP ControlPoint 4.1」、ドキュメント・記録管理ソフト「HP Records Manager 8」、機能強化されたデータベースアーカイブソフト「HP Application Information Optimizer 7.1」、データ保護ソフト「HP Data Protector 8」の4製品。

 「HP ControlPoint 4.1」は、企業内に蓄積されるデータへのアクセス、キャプチャ、タグ付けを行うデータ管理ソフト。メールレポジトリ、ファイル共有、SharePointなどあらゆるデータソースに含まれる情報を検索・分析し、古い情報から有用な情報を識別、フィルタリング、分類、切り出しを行う。「HP Records Manager 8」と連携することで、識別したコンテンツにポリシーを適用して必要な処理を自動実行することも可能。例えば、データ保持ポリシーから逸脱した古いデータを破棄し、監査証跡を保持する。

 「HP Records Manager 8」は、紙文書も含め、企業・組織にかかわるすべてのドキュメント・記録を管理するソフト。「HP ControlPoint 4.1」と連携すれば、タグ付けされたデータのレコード管理を実現。各種ドキュメント・記録の生成から廃棄までLCを管理し、ワークフローにより法規制などへの準拠を容易にする。

 「HP Application Information Optimizer 7.1」は、各種データベース上のアプリケーションデータを効率的に保存・参照するデータベース管理ソフト。データベースに格納されている非アクティブなデータをより低コストのストレージ環境に移行するといったことが可能で、データの整合性とアクセス性をシームレスに維持したまま、旧システムのお引っ越しを実現する。新機能として「アプリケーション引退機能」も搭載し、更新が終了して塩漬けになっているアプリケーションデータベースを検索可能な形で引退させ、不要な保守コストを削減することが可能となった。

 「HP Data Protector 8」は、物理・仮想混在環境のバックアップ・リカバリを実現するソフト。新版では拡張性とパフォーマンスを大幅に強化し、1つのバックアップ環境で1兆個のファイル、5000台のクライアント、9万9999セッション/日への対応が可能となった。バックアップスピードは理論上最大140TB/時に達するという。

川島 弘之