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米Microsoft、Windows 8.1 Updateを4月8日から提供
(2014/4/3 10:51)
米Microsoftは2日(米国時間)、米国サンフランシスコで開催している開発者向けカンファレンス「Build 2014」において、Windows 8.1の大型アップデートとなる「Windows 8.1 Update」を、4月8日からWindows Update経由で提供すると発表した。開発者向けのMSDNにおいては、4月2日から公開されている。
Windows 8.1 Updateでは、Modernアプリをデスクトップのタスクバーにピン止めして、デスクトップから簡単に起動することができるようになった。
また、今までのModern UIでは、チャームを表示して「設定」を選択した後に、「再起動」「シャットダウン」「スリープ」などの電源関連の操作を行っていたが、多くのユーザーにとってはわかりにくかったため、スタート画面の右上にある「ログインユーザー名」の部分に、電源関連ボタンが用意された。
このほかBuildでは、携帯電話向けのOSとなる「Windows Phone 8.1」の発表も行われた。Windows Phone 8.1では、音声認識アシスタントCortana(iOSのSiriと同じような機能)が追加された。もっとも大きな点は、携帯電話(Windows Phone)からタブレットやPC(Windows 8.1)ゲーム機(Xbox One)まで、すべての環境に対応した「Universal Windows App」というフレームワークが用意されたことで、これにより、画面サイズの異なる携帯電話やタブレット、PC、ゲーム機でも、同じアプリを動かすことができる。
さらに、Internet of Things(IoT)に向けてWindows for IoTというOSを提供する。デモでは、米IntelのPC基盤「Edison」上にWindows for IoTを移植し、足で踏むおもちゃのピアノをコントロールしていた。Windows for IoTは無償で提供される。
モバイル関連では、画面サイズが9インチ以下の携帯電話、タブレットに関して、Windows OSが無償で提供することも発表された。これにより、これらのデバイスの販売価格が、より安価になることが期待される。
なお、Windows 8.1 Update以後のアップデートでは、デスクトップ上でウィンドウとしてModern Appを動かしたり、デスクトップのスタートボタンをクリックすると、Modernスタイルのスタート画面と以前のプログラムメニューが表示されたりするようだ。