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キヤノンソフト、タブレットからホスト業務を行える端末エミュレータ

 キヤノンソフトウェア株式会社(以下、キヤノンソフト)は2日、サーバーインストール型端末エミュレータソフト「TCPLink Enterprise Server」のオプションとして、メインフレームのオンライン端末をスマートデバイス上で実現する「TCPLink Enterprise Server スマートデバイスオプション」(以下、スマートデバイスオプション)を発表した。同日より販売を開始する。

 「TCPLink Enterprise Server」は、IBM、富士通、日立、NEC各社メインフレーム、およびIBM AS/400(System i)のオンライン端末機能を、Webブラウザ環境のさまざまなクライアントで実現する端末エミュレータ。クライアントインストール型端末エミュレータのAPIを利用した単なる画面のWeb化ではなく、エミュレータシステムそのものをWebに最適化しているのが特徴という。また、ソフトはサーバーに導入し、クライアントに必要なものはすべてサーバーから供給される仕組みのため、クライアント1台ごとにソフトをインストールする必要はない。

 今回提供する「スマートデバイスオプション」は、スマートデバイスをオンライン端末として利用できるようにするオプションソフト。従来はPCやハンディ端末で行っていた、在庫照会、受発注処理、リモート保守といったホスト業務を、スマートデバイス上のWebブラウザを利用して行えるようになる。

 また、タッチ操作に対応しているのはもちろん、HTML5やWebSocketによってスマートデバイスからの利用に最適化されており、専用アプリケーション高い使い勝手を実現するとのこと。

 なお、DMZにサーバーを置いてモバイルから社内のホストへ接続する、といった使い方も想定。その場合でも、SSL/TLS通信に対応しているので、通信の暗号化やサーバー認証によるセキュアな利用が可能とのこと。

 ホスト側はIBMメインフレームとSystem iに対応。スマートデバイスはiOS 6.0とAndroid 4.0に対応するが、キヤノンソフトでは画面サイズなどの問題から、タブレット端末での利用を推奨している。

 価格は、TCPLink Enterprise Server本体が18万円(同時接続4セッション、税別)から、「スマートデバイスオプション」が12万円(同)から。

石井 一志