カスペルスキー、フィッシング対策を追加したメールサーバー向けセキュリティ製品

　株式会社カスペルスキーは27日、法人向けメールシステム保護製品「Kaspersky Security 8.0 for Linux Mail Server」の新版「同 Maintenance Pack 1（Version 8.0.1.705）」を発表した。同日より提供を開始する。

　「Kaspersky Security 8.0 for Linux Mail Server」は、メールサーバーで送受信されるメールを監視し、マルウェアや迷惑メール（スパム）をブロックするメールセキュリティ製品。LinuxおよびFreeBSD上で稼働する。

　今回の新版では、フィッシング対策エンジンが追加され、メールメッセージに含まれるフィッシングURLを検知・ブロックできるようになった。また、悪意のあるオブジェクト（実行ファイルや圧縮ファイルなど）のダウンロードリンクを含むメッセージを、検知・ブロックすることもできる。

　さらに、ウイルス対策、スパム対策、フィッシング対策の各エンジンと、クラウド技術のKaspersky Security Networkが連携し、新たに生じる脅威に対しても、迅速に対応できるようになった。

　管理面では、複数のメールサーバーに導入された「Kaspersky Security 8.0 for Linux Mail Server」を、管理サーバー「Kaspersky Security Center 10 Maintenance Release 1」から一元管理できるよう機能が拡張され、ライセンスのインストールや、メールサーバーの保護ステータスの確認を行える。

　このほか、ユーザーグループ管理の新しいロール（役割）として「HelpDesk 従業員」ロールが追加された。このロールでは、メッセージのバックアップコピーの管理、ユーザーのカスタムホワイトリストとカスタムブラックリストの設定を行えるとのこと。