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カスペルスキー、Linuxメールサーバー向けのセキュリティ製品

 株式会社カスペルスキーは4日、法人向けセキュリティ製品「Kaspersky Security 8.0 for Linux Mail Server」を発表した。2013年1月31日より販売する。

 同製品は、LinuxおよびFreeBSD環境で稼働するメールシステム向けに、アンチウイルス、アンチスパムなどのフィルタリング機能を提供する製品。最新のアンチマルウェアエンジン「ZETA Shield」や、世界中の数百万人におよぶ参加ユーザーのシステムからデータを収集してシステム保護に役立てる「Kaspersky Security Network(KSN)」などの新機能を備える。

 KSNでは、迷惑メールの発信元IPアドレスのほか、メール本文を分割して乱数化したハッシュ値を収集。迷惑メール判定に役立てている。

 ブロックされたメールはバックアップシステムに隔離される。同製品を導入するシステムでActive DirectoryまたはOpenLDAPを使用している場合は、個々のユーザーがWebブラウザ経由で個人のバックアップされた領域にアクセスできるため、ヘルプデスクへの問い合わせを減少できるという。

 対応OSは、Red Hat Enterprise Linux 6.2 Server、Fedora 16、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2、Novell Open Enterprise Server 11(x64)、Debian GNU/Linux 6.0.5、CentOS 6.2、openSUSE Linux 12.1、Ubuntu 10.04LTS/12.04LTS、Mandrive Enterprise Server 5.2(x86)、FreeBSD 8.3/9.0、Canaima 3.0、Asianux Server 4 SP1。対応メールサーバーは、Exim 4.71以降、Postfix 2.5以降、qmail1.03以降、Sendmail 8.14以降、CommuniGate Pro 5.4以降。

 参考価格は、アンチウイルス向けの「Kaspersky Anti-Virus for Linux Mail Server」が年間2790円(税別)/ユーザー(10ユーザーから)、アンチスパム向けの「Kaspersky Anti-Spam for Linux Mail Server」が年間1860円(税別)/ユーザー(10ユーザーから)。

川島 弘之