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NTT Com、クラウドメールサービスをグローバル展開~まずは台湾から

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は24日、クラウドメールサービス「Bizメール」を海外で提供開始すると発表した。まずは、同日より台湾での提供を開始。7月には、シンガポールとベトナムでの提供を予定するほか、アジア・オセアニアの他国や米国での提供も検討するという。

 「Bizメール」は、日本国内で20万ID以上の導入実績を持つ法人向けのクラウドメールサービス。これまでは国内での提供にとどまっていたが、9ヵ国・地域、11拠点で展開しているNTT Comのクラウド基盤を利用し、順次「Bizメール」の基盤を拡大する。

 また「Bizメール」だけでなく、ネットワークやデータセンターもあわせた一連のサービス運用を、ワンストップで実現する点も強み。グローバル規模でのサービス運用時にも、トラブルが起こった際には、発生した障害の迅速な切り分けと復旧が可能になっている。

 さらに今後は、統合ポータル「NTTコミュニケーションズ ビジネスポータル」に対応させる予定で、ネットワークから「Bizメール」までを、利用者自身が一括管理できるようにする予定とのこと。

 グローバルで利用する際に必須となる、グローバルアドレス帳を標準提供するのも特徴。グループ会社の現地法人が複数国、複数ドメインにまたがった場合にも、すべてのアドレス情報をグローバルアドレスリスト上で階層表示できるので、グローバルレベルでのコミュニケーション活性化が可能としている。

 なお、企業利用に適したユーザーインターフェイスを持つWebメールを中心に、共有スケジューラ、施設予約、企業向けSNSなどのサービスをパッケージオプションとして提供。海外拠点をスモールスタートで立ち上げたいというニーズに応えられるよう、拠点開設当初はメールだけを必要最小限のID数から提供するといった、柔軟な対応が可能とした。

 台湾での価格は、ウイルス対策、迷惑メールフィルタなどの機能を含む基本サービスで、メールボックス容量100MBの場合、IDあたり70台湾ドル(税別)から。同3GBの場合はIDあたり90台湾ドル(税別)から、同10GBの場合はIDあたり110台湾ドル(税別)から。別途、新規・追加・変更時に、1申し込みあたり500台湾ドル(税別)の工事料金がかかる。

石井 一志