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SAPジャパン、出張・経費管理クラウド「Travel and Expense」

 SAPジャパン株式会社は20日、出張・経費管理の新クラウドサービス「SAP Cloud for Travel and Expense(以下、SAP Cloud T&E)」の提供を開始した。

 出張・経費管理を支援するSaaSサービス。出張申請、承認、旅程表作成、経費報告などを一貫してサポートする。SAP HANA上で動作するのも特長。モバイルデバイス(iOS/Android/BlackBerry/Windows Phone 8)にも対応し、領収書をカメラやOCRで読み取りクラウド上にアップロード可能。経費明細、出張報告を自動化する。

経費精算の自動化
モバイルデバイス画面
領収書を撮影
金額を入力
申請一覧

 企業ポリシーの定義も可能。ポリシーや法的要件に基づき、経費カテゴリや経費上限などを設定できる。各国の為替レートや国固有の要件(走行距離額や手当など)も柔軟に定義し、不正な経費精算を抑制できる。

 経費分析機能も搭載。どこで経費が使われているか可視化できる。「SAP ERP」や企業ソーシャルメディア「SAP Jam」とも連携。SAP ERPからマスタ情報を取り込んだり、SAP Cloud T&Eから払戻データを総勘定元帳へ転載したりできる。

PC上から申請
従業員経費管理画面

 アマデウス・ジャパンの予約管理サービス「e-Travel Management」などとも連携。同サービスではグローバル規模で航空会社、レンタカー、旅行会社、ホテル、保険会社などを予約できるが、SAP Cloud T&Eとの間で、旅程の登録、予約ステータスなどを共有できる。もちろん、そこから経費精算を自動化することも可能だ。ほかにも、スキャンパートナー、Google Maps、クレジットカード各社などと提携している。

 グローバルに利用できるよう設計されている。国別に初期設定で利用できる100カ国以上の国際テンプレート、初期設定で各国固有の税・法的要件をサポートする21の国別バージョンを用意。一方、日本個別の要件はニーズをみながら対応を進める方針。例えば、一足先に日本上陸したコンカーの「Concur Expense」は、Suica/PASMO、ジョルダンの乗換案内、楽天トラベルなどと連携済みだが、「この辺りはニーズに応じて。まずはグローバルで利用できるグローバルパートナーとの協業を優先する」(同社)という。

川島 弘之