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端末認証型「マジックコネクト」、単一IDでスマートデバイスからも利用可能に

NTTアイティのリモート接続サービス

 NTTアイティ株式会社は19日、端末認証型「マジックコネクト」のマルチデバイス対応クラウドサービスを発表した。4月1日より、日本・東南アジア・北米・欧州で同日発売する。

 マジックコネクトは、簡単・安全にオフィスのPCへリモート接続できるサービス。マジックコネクトのクラウドサービスを利用する企業からは、自宅・ホテルなどのPCからも、移動中・出張中のスマートデバイスからも、1つのアカウントで接続できるようにして欲しいとの要望が寄せられていた。

 まずは2013年6月に、「USBキー認証型」のクラウドサービスにおいて、1ID・マルチデバイス化を実現。引き続き、手元の端末固有情報を接続認証に用いる「端末認証型」のクラウドサービスにおいても1ID・マルチデバイス化を果たした。

 「端末認証型」は、利用端末を固定できるため、会社貸与のPCやシンクライアントなど、特定の端末からのリモート接続だけを認めている企業に最適という。

端末認証型「マジックコネクト」のマルチデバイス対応クラウドサービス構成

 サービスの特長としては、VPNの接続認証ではID・パスワードに加え、端末固有情報と初回接続時に保存される電子証明書を用いた多要素認証を実施。画面転送により会社PCをリモート操作するため、手間との端末に会社の情報は一切残らない。コピー&ペーストや社外プリンタの出力も禁止しているため、私物端末からでも安全に利用できるという。

 また、スマートデバイスに限り、管理機能より手元の端末へのマジックコネクト用パスワードと会社PCログオンパスワードの保存を許可/禁止することが可能。一括管理の機能により全利用者へ簡単に適用できる。端末紛失時に管理機能からVPN接続を禁止することも可能となる。

スマートデバイス利用時の接続先画面の操作(仮想マウスによる操作イメージ)

 端末認証型「マジックコネクト」のマルチデバイス対応クラウドサービスの価格は、初期費用が1万円(税別)/アカウントから、年間使用料が1万8000円(同)/アカウント。すでに端末認証型のクラウドサービスを契約しているユーザーには、マルチデバイス対応に無償で移行できるキャンペーンを5月中旬に案内する予定。

 4月1日に発売し、年間1万アカウントの販売を目指す。

川島 弘之