NTTアイティ、リモートアクセス「マジックコネクト」のマルチデバイス対応版

　NTTアイティ株式会社は23日、リモートアクセスを可能にするクラウドサービス「マジックコネクト」において、1つのアカウントでPCとスマートデバイスが利用できるマルチデバイス対応版を発表した。6月5日より、日本・東南アジア・北米・欧州で同時に発売する。

　クラウド版マジックコネクトは、PC/iPad/iPhone/Androidから会社のPCやサーバーにリモート接続し、画面転送により安全に業務が行えるサービス。1つのアカウントで、自宅やホテルからはPCで、移動中や出張中はスマートデバイスで接続できるようにして欲しいとのユーザーの声を受けて、今回のマルチデバイス対応の新サービスを開発した。

　利用手順としては、接続先の会社PCにクライアントプログラムを、手元のスマートデバイスにビューアプログラムをインストール。PCから利用する場合はUSBキーをPCに挿しビューアプログラムを起動、スマートデバイスから利用する場合はインストールしたビューアプログラムから会社PCのログオン認証画面をVPN経由で呼び出す。会PCにログオンしたあとはいつものPC業務が行える。

　特長は、USBキーとスマートデバイスを携帯するだけで、PCとスマートデバイスの両方から1つのアカウントでリモート接続できる点。VPN接続時は、アカウントID・パスワードに加え、USBキーの固有情報（PC利用時）や、端末の固有情報、初回接続時に保存される電子証明書（スマートデバイス利用時）を用いた多要素認証を行う。

　また、画面転送により会社PCをリモート操作するため、手元端末には会社の情報は一切残らない。手元端末へのファイルのダウンロードやコピー＆ペースト、社外プリンタへの印刷も禁止しているため、私物端末からでも安全に利用できるという。

　提供形態は、マジックコネクトサーバーを顧客が共同利用するクラウドサービスとして提供する。初期費用はUSB型が1万5000円（税別）/アカウントから、指紋認証USB型が3万円（同）/アカウントから、年間利用料は1万8000円（同）/アカウント。NTTアイティでは年間1万アカウントの販売を目指す。

【お詫びと訂正】
初出時、指紋認証USB型の価格を「3万円（税別）/クライアント」と記載しておりましたが、正しくは「3万円（税別）/アカウント」です。お詫びして訂正いたします。