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FIXERとトレンドマイクロ、Azure上のサーバーを保護する新サービス

iOS版「聖剣伝説 RISE of MANA」が第1号ユーザーに

 株式会社FIXERとトレンドマイクロ株式会社は29日、Microsoft Azure上で稼働するサーバー向け総合セキュリティ製品の導入・運用サービスで協業を開始した。

 トレンドマイクロの総合サーバーセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」を、FIXERが提供するAzureのフルマネージドサービス「cloud.config」の新サービス「Deep Security provided by cloud.config」として提供する。

 トレンドマイクロは2月25日に、日本マイクロソフトとともに、Azure環境のセキュリティ強化に取り組むと発表。トレンドマイクロ製品のAzure仮想マシン上での動作検証や安全に実装するための技術ガイダンスの開発などを進めてきたが、その具体的な成果の第1号となる。

 Deep Security provided by cloud.configは、IPS/IDSを導入していないAzureユーザーに向け、Deep Securityを組み込んだもの。エージェント側のセットアップからマネージャー側のセットアップまで一括して行うフルマネージドサービスだ。Azureユーザー側で専用サーバーを用意することなくセキュリティ対策を行えるほか、エージェントのチューニングもcloud.configで行い、パフォーマンスにも影響ない最適なセキュリティを導入できる。万が一の障害時も専任担当者が24時間365日体制で対応してくれる。

 なお、同サービスは、スクウェア・エニックスが2014年3月にサービスインし、Azureを基盤としている「聖剣伝説 RISE of MANA」iOS版に採用されている。採用にあたっては、大勢のユーザに対して常に高パフォーマンスを維持しながら提供するというオンラインゲームサービスの特性から、Azure上でシステムが常に安定稼働することを最重要視。安定稼働、防御能力、サポート体制が十分であることから選定したという。

川島 弘之