ニュース

CTC、名古屋に災害に強いデータセンター開設、1000ラック規模

建物の外観

 中部テレコミュニケーション株式会社(以下、CTC)は10日、名古屋地区において、1000ラック規模の都心型データセンター「CTCデータセンター名古屋丸の内」のサービス提供を、同日より開始すると発表した。高い耐災害性や信頼性を持つとともに、地下鉄丸の内駅から徒歩2分の場所に位置しており、利便性が高いのも特徴という。

 「CTCデータセンター名古屋丸の内」は、津波リスクが低く強固な地盤を持つ、熱田台地上に設置された都市型データセンター。最大震度6強の地震動にも耐えうる建物免震構造(積層ゴム、すべり支承、オイルダンパー)を採用し、地震による強い揺れが発生した場合でも、免震装置が建物の揺れを吸収することで、顧客の機器破損を防ぐという。

 また電力の安定供給のため、3回線スポットネットワーク(特別高圧33kV)を受電方式に採用するほか、災害対策として、非常用自家発電機設備(48時間無給油連続稼働)、無停電電源装置(UPS)をn+1構成で設置。電力ケーブルもすべて地中化した。空調も、中央熱源空冷チラー方式、外気冷房方式など5つの省エネ技術により省電力化を図り、PUE値「1.32」を実現しているとのこと。

 CTCが持つ光ファイバー網の通信ネットワークバックボーンと直結するため、通信ネットワークを含めた、信頼性の高いワンストップサービスを利用可能な点もメリット。供給電力は、標準8kVA、最大20kVAの大容量電源を確保しており、床耐荷重が1.5t/平方メートルの環境を提供することで、顧客のサーバー集積化ニーズに応えるとしている。

石井 一志