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誰でも有償のオンラインセミナーを出店・販売できる「V-CUBE マーケット」

Webセミナーに会員管理・課金機能など追加

代表取締役社長の間下直晃氏

 株式会社ブイキューブは4日、オンライン講座・セミナーをライブ配信できる新サービス「V-CUBE マーケット」を発表した。3月3日に正式リリースする予定。

 Web会議技術を応用したさまざまなサービスを展開するブイキューブが新たに取り組むのが、“コミュニケーションをサービス化”して販売できるマーケットプレイス「V-CUBE マーケット」だ。

 オンラインセミナー「V-CUBE セミナー」の技術に予約・課金・会員管理などの仕組みを加えて、有償でオンライン講座・セミナーを開きたい事業者(出店者)向けにトータルに提供する。

Web会議、Webセミナーを使った課金型ライブ配信サービス
V-CUBEマーケットの特徴

 主な注力分野は教育市場。英会話、学習塾、資格取得学校、企業向け研修などの出店者へ簡単に有料講座・セミナーを開ける環境を提供する。

 この狙いを代表取締役社長の間下直晃氏はこう語る。「教育市場は2兆円、eラーニングだけでも1000億円ほどの規模がある。従来、eラーニングは録画コンテンツをオンデマンド配信するのが主流だが、この録画型オンデマンド方式は限界も指摘されていて、“いつでも見られる=見ない”ことが分かってきている」。

 「一方、双方向性ライブ方式は集中効果が高く、学習効果も高いと学術的に解明されているのだが、市場ではまだまだ浸透していない。当社はもともとライブに強みを持つため、ライブを中心に教育市場を狙っていく」。

 ほかにも趣味の分野など幅広くターゲットを想定。「例えば、ヨガの講座をオンラインで提供しているところもある」とし、「また、全国にごくわずかな熱狂的ファンがいるような分野では、各地でセミナーを開こうと思っても、参加者が分散して成り立たない。そういったニッチな分野もオンラインで集客することで成立する可能性がある」とする。

 受講者はPC、スマートデバイスと端末を問わず受講できるほか、講師と受講者、あるいは受講者同士でディスカッションを交えたスタイルによって、知識や教養の向上できる。

対象分野
時間と距離で制限されていて参加できなかった講義・セミナーに日本全国から参加可能に
V-CUBE マーケットのビジネスモデル

 目指すは、楽天のようなショッピングモールに“コミュニケーション”を商材とした出店者が集まるマーケットプレイス。映像、音声、資料を共有しながら、どんな規模でも誰でも簡単に出店できると訴求。「情報は都心に集まりやすく、地方の人は情報に飢えている。そうした情報格差を埋められるのでは」(間下氏)と期待を込める。

 クラウドサービスなので初期費用は無料。利用料は未定だが「1000円~3000円程度でオンライン講座・セミナーを提供してもペイする程度」)とハードルの低い料金体系とするようだ。また「集まった受講者の数に応じた課金となる」(同氏)とのこと。

 出店者は個人・法人問わず。何かしらの審査が予定される。今後は英語対応・外貨対応を進め、グローバル展開も見据える。さらにブイキューブから受講者へ出店情報を提供するようなスキームも構築するとしている。

出店イメージ
セミナー申込ページ例
課金の仕組みも提供
講座管理や会員管理の仕組みも

川島 弘之