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NTT Com、UCクラウド「Arcstar UCaaS」の設備を欧州・米国に開設

より低遅延・高信頼のサービス提供が可能に

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は3日、企業向けクラウド型ユニファイドコミュニケーション(UC)サービス「Arcstar UCaaS」において、新たな通信設備を欧州および米国に開設したと発表した。同日より運用を開始している。

 「Arcstar UCaaS」は、IP電話やIMによるメッセージング、プレゼンス、遠隔会議などの機能を統合し、グローバルで利用可能なクラウドサービスとして提供するもの。ネットワークサービスからユーザー企業側に設置するVoIPゲートウェイなどの端末まで、NTT Comがエンドトゥエンドで一元的に提供するため、音声/データ通信の統合に伴う構築作業や、通信機器の運用・保守などの負担を軽減できるという。

 今回、このサービスの通信設備を欧州・米国に開設し、日本を含めた世界3拠点体制とすることにより、より低遅延での通信が可能になり、グローバルでの快適な利用環境を提供できるとのこと。また、万一いずれかの拠点で災害や事故が起きた場合にも、別の拠点の設備を介してArcstar UCaaSを利用できることから、信頼性も向上する。

 さらに欧州では、EUデータ保護指令などの法規制により、個人情報をEU域外の通信設備で保持することが規制されるケースもある。しかしArcstar UCaaSでは、欧州内の通信設備に個人情報を格納することができるため、このような法規制にも対応できるとした。

石井 一志