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富士通システムズ・ウエスト、基幹業務クラウドをASEAN全域で利用可能に

 株式会社富士通システムズ・ウエストは3日、基幹業務パッケージ「PRO-NES(プロネス)」をベースにしたクラウドサービス「PRO-NESクラウド」の提供地域を拡大すると発表した。アジア展開する日系企業を主な対象に、シンガポール、タイ、インドネシアなど、ASEAN各国のリージョナルクラウドセンターで2014年春よりサービスを順次開始する。

 「PRO-NES」は、主に中堅・中小企業向けとして提供されている基幹業務パッケージ。富士通システムズ・ウエストでは、これを富士通クラウド基盤に搭載した「PRO-NESクラウド」を2013年7月よりベトナムで開始し、その後も、ASEAN全域への拡大を計画していた。

 このたび、同社がマレーシアへ設置していたGlobal Hub for Solutions(GHS:グローバル商品の企画/開発拠点)と現地拠点の技術者、開発元が連携し、システム導入の計画から、導入、運用にいたるまでをワンストップでサポートできる体制を整えたことから、ASEANでのサービス展開が可能になったという。

 ASEAN各国の税制や言語に対応した「PRO-NESクラウド」を利用して、各拠点のシステムを統一化し、日本本社からのガバナンスコントロールを実現できる点がユーザー企業側の大きなメリット。またクラウドサービスであるため、無償提供のトライセンターで機能を確認でき、契約後は最短5日でシステムを利用できる点も特徴とした。

 富士通システムズ・ウエストでは、2014年度から2015年度で累計250件の契約を目標としている。

石井 一志