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富士通、SAPシステムのサービス拠点を大阪に設置

 富士通株式会社は23日、関西地区における顧客サポートを強化するため、「富士通SAP Service Center関西」を大阪に新設すると発表した。

 「富士通SAP Service Center関西」は、関西地区の顧客に対して、専門性の高いSAPシステムの運用・保守サービスを迅速に提供するためのサポート拠点。SAPシステムの運用スキルとノウハウを持つ専門要員を20名常駐するほか、遠隔保守が可能なサポート基盤も備えているという。

 ここでは、SAPシステムの商談から、稼働後の運用保守、次期SAPシステムへのアップグレードまで、SAPシステムのライフサイクルを通して、顧客の業務を支援するとのことで、運用にあたっては、2009年から開設されている「富士通SAP Service Center東京」で培った、SAPシステムに関する技術・ノウハウを利用する。

 富士通では、新センターならびに「富士通SAP Service Center東京」、データセンターといった自社の設備と、SAPジャパン、日本マイクロソフトなどとの連携により、顧客のSAPシステムのライフサイクルを、ワンストップでトータルに支援する考え。これにより顧客では、運用コストの削減が見込めるほか、運用保守要員を戦略的なICT要員へとシフトさせることが可能になるとしている。

 なお今後は、新センターの要員を100名規模へ増員し、関西地区でのSAPシステムの運用保守サービスをさらに強化する意向。こうした展開により、2017年度までに100社への提供を見込んでいる。

富士通のSAP Service Center提供サービスの全体像

石井 一志