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米Brocade、ネットワークアダプタ事業を米QLogicへ売却

 米Brocadeは17日(米国時間)、ネットワークアダプタ事業を米QLogicへ売却すると発表した。また両社では、この売却を通じて、SAN機器業界への両者の取り組みを再確認し、第6世代FC技術の開発面での協業、ならびにFCベンダーエコシステムの強化で協力することも、あわせて発表している。なお、売却額については公表されていない。

 Brocadeでは2007年からサーバー向けネットワークアダプタ事業に参入しており、HBA(ホストバスアダプタ)やCNA(コンバージドネットワークアダプタ)などを提供していたが、今後はスイッチなどのネットワーク機器へ注力していく考え。

 この売却に際して、CTO兼コーポレート・デベロプメントおよびエマージング・ビジネス担当バイスプレジデントのケン・チェン氏は、「今回の売却は、Brocadeの中核事業であるデータセンター向けネットワーク機器技術へ一層注力するという、当社の事業戦略を継続させるもの」とコメントしている。

 なお、今回売却の対象となるのは、以下の各製品である。

・Brocade 1860ファブリック・アダプタ
・Brocade 815/825および415/425ファイバーチャネル・ホストバス・アダプタ
・Brocade 1010/1020コンバージド・ネットワーク・アダプタ
・特定OEMパートナー向けHBAおよびCNAメザニン・アダプタ

石井 一志